展示：
「QU4RTETS」展 （広島）10月28日-11月19日

『四つの四重奏』(1935-1942)という有名な長編詩をご存知でしょうか。 詩人T.S.エリオット(Thomas Stearns Eliot、1888-1965)による代表作で、今なお時代や社会を超えて、多くの芸術家達にインスピレーションを与え続けています。この企画展「QU4RTETS」は、文字通り『四つの四重奏』から着想を得たタイトルで、マコトフジムラ（日本画家）、ブルース・ハーマン（画家）、クリストファー・セオフィニーデス（作曲家）、ジェレミー・ベグビー（神学博士）からなるメンバー4人が、それぞれの手法でものにした絵画作品や作曲、催された学会などで構成されています。「QU4RTETS」は、これまでに全世界の大学機関を中心とした12カ所で開催されてきましたが、広島市立大学芸術資料館にて日本初公開となります。

  　この度の展覧会では、アメリカ人でありながら日本画を専門とするマコト・フジムラによる日本画8点と、画家ブルース・ハーマンによる油絵作品8点の計16点を展示予定です。また、11月12日(木)には広島市立大学大ホールにて、作曲家クリストファー・セオフィニーデスが委託作品として書き上げた楽曲、「At the Still Point」を広島交響楽団が生演奏いたします。同日にマコトフジムラ、ブルース・ハーマン、ジェレミー・ベグビーによる講演会、プログラムの最後には特別出演のタップダンサー、アンドリュー・ネマーによるパフォーマンスが予定されています。

  　20世紀文化の傑作と言われる詩を通し、二人の現代美術家と多くのオーケストラに愛される作曲家が、新たな作品を生み出しました。被爆後70年を経た広島で、この絵画展示と演奏、そして講演会からなる複合的なイベントを開催することにより、世界に捧げる祈りに昇華されることを願ってやみません。

絵画展会期：平成27年10月28日（水）～11月19日（木）
開館時間： 11：00～18：00（土・日・祝は16：00まで）
　　　　　　　　　　　　　　＊11/12木曜日は20時まで
会場： 広島市立大学芸術資料館５階「展示室」
入場無料
展示作家：マコトフジムラ（日本画家）
　　　　　ブルース・ハーマン（画家）

付帯コンサートイベント「Eliot at Ground Zero」

QU4RTETS - Exhibition
by Makoto Fujimura and Bruce Herman

Eliot at Ground Zero concert event